DRIFT

  • “日本の素晴らしいカルチャー”と
    讃えられる
    〈ドリフト競技〉とは?

    ドリフト走法とは?
    タイヤを横滑りさせながら走ること。
    ドライバーは曲がる方向とは逆にハンドルを切り、アクセル、ブレーキ、サイドブレーキ、クラッチを駆使し、バランスを調整しながらスライド状態を維持しなければならず、非常に高度な操作が求められる。
    四輪車だけでなく二輪車のレースにもあり、「スライド走法」と呼ばれることもある。
  • 発祥から現在までの歴史
    古くから世界のモータースポーツで使われていたテクニック。
    日本ではドリキンこと土屋圭市の活躍と、1996年に連載が始まった漫画「頭文字D」のヒットにより大流行した。峠道やストリートでドリフト走行を披露する「ドリフト族」が誕生したが、危険運転だと社会問題となり失速していった。
    その後、クローズドコースで楽しむ競技に移行し、ドリフト走行の飛距離や角度を競うレースが実施される。2001年からは、後に「D1グランプリ」と名付けられる大規模なドリフトコンテストが定期的に開催される。また、海外でも注目され、アメリカで開催されるフォーミュラ・ドリフトを筆頭に、ヨーロッパやロシア、東南アジアなどでもシリーズ戦が行なわれるなど世界的な人気を獲得している。
  • モータースポーツとしての特徴
    最大の特徴は、「ドリフト走行中の美しさとカッコよさを総合的に競う」採点競技であること。そのため、他のモータースポーツをスピードスケートだとすると、ドリフトはフィギュアスケートだと説明されることが多い。
    日本最大のドリフト大会「D1グランプリ」では、“単走”と呼ばれる1台走行と、2台が並んで接近具合を競う“追走”がある。それぞれの1位を決めると共に、追走トーナメントで勝利した選手が優勝者となる。
  • 競技の採点方法
    単走
    以下の要素が総合的に得点化される。走行は通常2本で、得点の高かった方で順位が決定される。
    ≪速度≫
    速ければ速いほど高得点となる。走行中に速度が著しく低下した場合は大幅な減点。
    ≪振り≫
    ドリフトに入る時(振り出し)と、ドリフト角度を入れ替える時(振り返し)の動作は、クイックな方が評価は高くなり、タイミングの遅れは減点。振り出し場所が重要で、角度は大きいほど高得点。
    ≪角度≫
    できるだけ大きくかつ安定した角度を維持する。スピンや角度のもどりがあった場合は減点。ハーフスピンによる角度は評価されない。
    ≪指定されたゾーンの走行≫
    不安定な走行、ラインオフ、コース外走行は減点。
    ≪操作≫
    サイドブレーキの多用、アクセルの煽り、踏み込み不足、2度振りなどは減点。
    ≪印象点≫
    チャレンジ性があり、観る者を魅了する走行は高得点。保守的な走行は減点。
    追走
    1対1で戦って勝敗を決するトーナメント方式。単走の順位に基づいて組み合わせを決め、先行と後追いを入れ替えて計2本で争う。先行車の状態を基準として 2 車の相対評価で点数をつけ、2本合計して勝敗を決定する。
    ≪先行の勝利≫
    後追いを速度で引き離し、後追いよりドリフトの角度が深く、飛距離が長い場合。
    ≪後追いの勝利≫
    先行と同じかそれ以上の速度と大きく安定した角度をつけて、相手のインに入った状態でドリフトを続けた場合。
    ※減点の対象
    スピンやアンダーステア及び挙動の乱れ。
    先行が後追いにスペースを与えないようにインベタのラインをとる。
    ※各競技会によって少しずつルールは違うが、一般的なドリフト大会ではこのようなルールで運営されている。

CIRCUIT

  • “ドリフトの聖地”と呼ばれる
    〈エビスサーキット〉

    1986年に福島県二本松市の高原地帯に開設。
    ファンからは「ドリフトの聖地」として親しまれ、数々の熱き熱戦や伝説が生まれ世界中のファンを魅了するサーキットである。敷地内に大小様々な10のコースが設けられている。東コースはJAF(一般社団法人日本自動車連盟)の公認を受け、ドリフトのD1グランプリの開催地として有名な南コースは、「ドリフトスタジアム」と呼ばれていた。サーキットの改装工事に伴い、南コースでの開催は2021年をもって終了し、2022年春からは新たにダートコースとして営業を開始している。

Esports

  • 今、全世界で最も熱い
    〈e-sports〉とは?

    「エレクトロニック・スポーツ(electronic sports)」の略。
    広義には、電子機器を用いて行う娯楽・競技・スポーツ全般を指す言葉で、コンピューターゲーム、ビデオゲームを使った対戦をスポーツ競技として捉える際の名称。2000年代から、この単語が使われ始めた。
    1980年代から数多くの大会が開催され、1990年代には格闘ゲームが日本でブームとなる。2000年代に入り世界各国で大会が実施され、日本でも2011年に第1回「eスポーツJAPAN CUP」が開催される。2015年には、一般社団法人日本eスポーツ協会が設立される。2022年1月には「東京eスポーツフェスタ2022」が開催され、3日間の競技大会をYouTubeなどで配信、総視聴数は約14万回を記録した。
  • 大羽紘一がチャンピオンになった
    レースゲーム
    ≪グランツーリスモSPORT≫
    2017年に発売された、“リアルドライビングシュミレーター”。限りなくリアルかつ美しく再現されたグラフィックとサウンドで、世界中のゲームファンだけでなく、車やカーレースのマニアまで魅了している。
    2018年からFIA(国際自動車連盟)と「グランツーリスモSPORT」による新しいモータースポーツ「FIA グランツーリスモ チャンピオンシップ」が始まる。優れたプレイヤーは、ワールドツアー、ワールドファイナルという世界規模のイベントに参加できる。ワールドファイナルで優勝したプレイヤーは、「FIA Prize Giving Ceremony(表彰式)」に出席し、現実のモータースポーツのウィナーたちと同様に表彰される。
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